「もしも、ご不幸が起きたら(家族の誰かが亡くなったら)、どうすれば良いのか?」ということは、誰しも考えたくないことですが、現実には必ず直面することですので心構えと手順をお答えいたします。勿論これは、一般的で平均的な心構えと手順ですから、その点をご理解ください。

1、親族等に死亡の連絡を行う。最も近親の人には直ちに連絡する。真夜中等の場合は、直近以外は早朝に連絡する。

2、遺体搬送の手続きをする(病院であれば、直ちに可能)。その場で葬儀社を指定し搬送する場合もある(「互助会」等に入っている場合など)。

3、菩提寺、隣組に電話連絡する。正式な連絡は後に行うとしても、一報を入れておく。これによりそのほかも円滑に進められる。連絡時刻の注意点は「1、」に準ずる。

4、同時に葬儀社にも連絡する。葬儀社の選択に関しては、きちんと喪家自身で責任を持つこと。人任せがトラブルの元となる。また葬儀社を他人に勧めるときは「自分の利益誘導」にならないように気をつけること。

5、枕経(臨終諷経)の準備をする。菩提寺に迎えにいきながらある程度の打ち合わせを行う(必ず二人使)。
 *二人使(ふたりづかい)とは、聞き逃しや聞き間違いがないように、一人ではなく二人で寺に連絡・相談に来ること。喪主と親戚代表、喪主と隣組代表、喪家の代表者と親戚代表等、組み合わせはさまざまである。

6、枕経の後、喪家と遺族・親族、菩提寺、隣組、葬儀社等の全体打ち合わせを行い、葬儀の日程を正式に決める。

7、それぞれの役割を分担しておく。

  ★この後は、通夜、葬儀と進みますがその段階になると多くの人の助けがあり、また一つの定型の元に進んでいきますので、お答えはここまでとします。
  ★最近、葬儀社とのトラブルを多く耳にします、ほとんどが金額の問題です。「頼んでもいないことをセット料金で取られてしまった」と言うものが目立ちます。

なお疑問点はそのままにせず住職等に聞きましょう。