田澤山長秀院住職 渡辺祥文住職より

恭賀新春 
 謹んで皆様の万福多幸とご安寧を念じ上げます。また大震災、東京電力福島第一発電所事故から一年十か月が過ぎようとしていますが、復旧復興には遠く及ばず、公的なインフラの復旧整備工事も続き、個人各家門におかれても種々さまざまな補修改修につとめられておりますこと、あらためて未曽有のことであったことを思い知らされています。特に放射能汚染による除染作業は始まったところであり、それぞれの御苦労がこれからも継続していくことに思いをいたすばかりです。お寺も各種各所の補修工事を継続しております。また、各行事等はようやく例年通りに進めることができるようになりました。これも多くの皆様のお力の結集のお蔭と心より感謝申し上げます。
 苦難は力を合わせて乗り越えていかなければなりません。一日一歩が「歩々是道場(ほほこれどうじょう)」であり、私たちそれぞれの心の在り方が「直心是道場(じきしんこれどうじょう)」です。「道場」とは、「修行なのだ」ということです。
本年も一歩一歩進んでいきたいと存じます。

 平成25年元朝    長秀院住職  渡邊祥文 拝



謹啓  小満の候 長秀院並びに仲興寺檀信徒各位におかれましては、ご清栄の段大慶に存じ上げます。
 さて、早速乍ら、今般私こと渡辺祥文は、平成20年4月1日付をもって「特派布教師」に任ぜられました。これを受け去る4月8日東京の宗務庁において菅長福山諦法大禅師猊下より親しく辞令を拝受いたしました。
 特派布教師は、ご存知の方々も多いと思いますが、菅長さまの「告諭」をたずさえ、その名代として全国の各教区にお知らせし、説教を通して曹洞宗の教えをご理解頂く役目を頂載しております。
 よって今後、公務として全国を巡回することになりますので、檀信徒の皆様には不在でご迷惑をおかけする事も多くなると存じます。極力巡回等以外のときは在寺しておりますが、特派巡回中は公務として全く帰寺する事は出来ません。その折には他寺院のご住職に代務をお願いする事もありますので、何卒ご理解の程お願い申し上げます。
 この責任と名誉を汚さぬよう精進を重ね、さらにつとめてまいりますので、重ねてご理解の程をお願い申し上げます。

平成20年 5月吉日
                          渡辺祥文  拝


      ホームページ公開にあたり
このたび、長秀院のホームページを開く運びとなりました。多くの皆様に仏教の素晴らしさを知って頂きたい、曹洞宗に触れていただきたい、当院のことを知って欲しい、行事の案内をしたい、歴史に関心を持ってもらいたい、質問にも答えたい、そんな思いで開設いたしました。この開設と維持にあたっては、世話人であり幼なじみでもある丹治雅智氏に特段のご協力を頂いています。
「開かれたお寺」として、現代の利器を縦横に使っていきたいと思います。ホームページを閲覧すると、福島の人も地球の裏側にいる人もほぼ同時に情報を共有するのです。ホームページにある写真や文章から、東京の人も、九州にいる人も、瞬時に長秀院の様子がわかるということです。今後も「掲示板」は設けませんが、どうぞご意見・ご感想等、何かの折にお聞かせください。  合掌
(平成一七年六月二八日) 長秀院十九世   渡邊祥文



 ホームページを開設して、2ヶ月半、「見たよ。」の一言が殊のほか嬉しく感じました。特に管理をしてくれている丹治雅智氏には感謝しております。お盆には、台湾に単身赴任中で里帰り中の丹治剛氏より、「夜中にパソコンを開いて検索したら、長秀院のホームページにヒットして、嬉しくて嬉しくて・・・」とのこと。住職としても本当に嬉しいです。感想を寄せてくださった皆様にも改めて感謝いたします。丹治雅智氏が、またあちこちイジってくれました。ねらいは「年配の人がクリックしても解りやすく、開きやすいもの」だそうです。今後もいろいろと動かしていきたいと思います。
(平成一七年九月十一日) 長秀院十九世   渡邊祥文


総代長挨拶
      総代長・護持会長 丹治庄衛
 檀信徒並びにご縁の深い皆様にご挨拶申し上げます。今般、菩提寺長秀院にホームページが開設されましたことは、誠にご同慶の至りです。多くの皆様にご覧頂きたいと存じます。お寺を守ってきたご先祖や先人たちのことを知り、本山はじめ曹洞宗のことがよくわかる、そのようなホームページに育てていきたいと願っております。どうぞご覧ください。またお願いですが、マナーを守った閲覧を宜しくお願い申し上げます。
左三っ巴 丸に五っ木瓜
寺紋
 長秀院の寺紋は、本寺常光寺の寺紋「左三巴」に由来しています。常光寺の寺紋は、中興開基とも言える福島藩主板倉家家紋「板倉巴」に由来しています。
開基紋
 開基紋は、開基丹治家の家紋です。「木瓜紋」ですが、一重の輪の中に木瓜が特徴となっています。現存する丹治家の家紋は、大きくは長秀院開基家の紋と仲興寺開基家の紋(一重輪の中に二重亀甲の紋)の2つの流れが多数を占めています。丹治家の紋はその他にもありますが、多数派はこの2種類といえます。350年前から村の記録として残っており、家紋で歴史や当時の人の繋がりを感じます。