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平成17年(2005年)11月10日〜11月18日
長秀院・仲興寺参拝研修
のご報告
おかげさまにてインドへ行ってまいりました。昨年度の中国天童寺参拝研修の反省会の折、「インドへ行きますか?」と冗談のつもりで話したところ、女性たちが「ハーーイ、行きたいです。」と返事をされ、実現しました。住職としては驚くやら嬉しいやら、そして本当に行けるかどうか心配でもありました。しかし、皆さんの熱意で実現してしまった、というのが本当の実感です。
11月9日の出発前晩は成田泊り、翌10日出発9時間半かけて(実際はデリー空港の都合で10時間半のフライト)、インドデリー国際空港へ到着。日本からインドへのフライトは西に向かって太陽を追いかけていくので、時差3時間の午後6時到着(日本時刻午後9時)となりました。テロ事件警戒のため空港における外国人の入国審査が厳しく2時間ほどかかりようやく入国できました。国際的な緊張状態にある現在の状況を考えさせられました。機中進行方向右にヒマラヤの尾根が長く続いていたのも印象に残りました。
北インドは丁度稲刈りの真っ最中でした。私たち日本人にも最も身近なお米です。乾期の初めの稲の稔ったその風景は日本と変わりなく美しいものでした。青い空、緑の森、黄金色の稲はアジア人の原風景です。そして、インドの中でも農業地域である仏跡は、2500年前とあまり変わらない風景を残しており、お釈迦様もきっとこの道をお歩きになったことだろうと思わせるのです。
お釈迦様がお生まれになったネパールのルンビニー、お悟りを開かれたブッダガヤ、初めてお説法されたサールナート、お亡くなりになったクシナガラ、止住して修行し法を説いた霊鷲山(ラジギール)、ナーランダ大学跡(古代の仏教大学の跡)、有名な祇園精舎跡(サヘットマヘット)、お釈迦様が出家前の時代を過ごされたカピラ城跡ピプラワー(推定カピラ城)とそこから出土したお釈迦様のご霊骨、デリー国立博物館等を、まさに難行苦行の一期一会で巡りました。「百聞は一見にしかず」の諺の通り得がたい参拝旅行でした。
住職としては出発前にある一つの懸念があったのです。強行軍の辛い思いをして、高いお金を出して、
よく理解できず、「行くのではなかった」と言われないだろうかと。これはまさに杞憂でした。参加者の皆さんがお釈迦様の聖地でポロポロと涙をこぼすのです。私も感極まって同じようにポロポロと涙をこぼしました。みな同じ仏教徒なのです。縁が熟して、インドへ。お釈迦様が過ごされた大地に立っていることに感謝するのみでした。
インドは、現代だからこそ私たちもいける場所です。50年前の人々もほとんど行けなかった所です。今生きていればこそなのです。ただただ感謝しています。
参加者 (敬称略) 渡邊祥文 青田佳子 三ノ輪トキ 佐久間キヌ 佐藤龍雄 佐藤トミ子 渡邊睦夫 茨木右冶 茨木惠子 阿部久子 猪狩幸子 渡邉重雄 渡邉恵美子 (添乗)BS観光伊藤秀彦
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