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Q |
ご法事はどのように準備をすれば良いのですか? |
A |
「法事の営み方」
法事とは、お釈迦さまの教え、仏さまの心を知るという事でしたが、しだいに仏事儀礼、行事、そして故人への供養(追善供養)を勤める事が、一般的に法事と呼ばれるようになった。
したがって供養とは、施主が、仏さまに飲食や花をお供えし、また読経をする事によって、善根(良い行い)の功徳を積む事です。
その功徳を回向(えこう:たむけること)する事によって、ご先祖さまや故人に対し、さらに、すべての人びとの冥福を祈り、合わせて、自分を含むすべてのものが仏道を成就することを願うものです。
心のこもった法事がとり行われるように、施主としての準備とその実際を心得ておきましょう。
【日取りの決定は】 ********************************
法要は、故人の命日または、お逮夜に営むことが本来でが、諸事情により都合がつかない場合は、命日に当たる日より前に行なうのがよいでしょう。
日取りが内定したら、すぐに、お寺に連絡します。それは、施主家の都合のよい日であっても、お寺の方で諸行事が予定されている場合があるからです。
法事の日取りは、住職と相談のうえ、当日の遅くても一ヶ月前までには、決めたほうが良いでしょう。
【年回忌が重なったら】 ******************************
法要ではできるだけ、故人一人ひとりについて荘厳に行いたいものですが、同じ年に七回忌や十三回忌が重なるという場合があります。
そこで、二つ以上の法要を合わせて行う時は、早い命日に合わせます。すなわち、前の例では七回忌の命日に十三回忌を合わせるようにします。
一周忌に限って他の年回と合わせて行なう事は、避けた方がよいでしょう。できれば三回忌ぐらいまでは、重ならないように丁重に営みたいものです。
【案内状の送付】 *********************************
近親者だけの法事ならば、電話連絡だけでもすみますが、故人に縁の深い人びとを招く場合には、案内状を差し出すのがよいでしょう。法事の案内状に定型はありませんが、参考に例文を掲げておきます。
縦書きで
拝啓
○○の候、皆様には益々ご清拝のことと御喜び申し上げます。
さて、来る○○月○○日は、(俗名・戒名)の三回忌にあたります。
つきましては、○○月○○日(○曜日)午前○○時より、○○寺において、
年回法要を営みたいと存じます。
何かと御多用な折とは存じますが、何卒ご参詣、ご焼香をお願い申し上げます。
敬具
平成○○年○○月○○日
住所ーーーーーーーーーーーーーー
電話番号ーーーーーーーーーーーー
施主 ○ ○ ○ ○
また、付け加えて、法事の行われる場所までの案内図なども、書き添えておくと良いかもしれません。
【服装と数珠】 **********************************
服装については、施主の側は略礼服を着用する。また、参列者も心得た服装で参列しましょう。
そして、できれば、施主も参列者も数珠(念珠)を忘れずに持参します。
また、最近は輪袈裟をかける方も多くなりました、それもとても良いことだと思います。
【法要に際して】 *********************************
自宅の場合は、お仏壇を荘厳します。準備がととのいましたら、施主が「ただいまから○○○○(故人名または戒名)の○回忌を営ませていただきます」といった趣旨のあいさつを述ベ、導師(住職)の入場を待ち、その際には合掌にて迎えます。正面の座についた導師の合掌礼拝にならい、参列者も礼拝するようにし、読経中は、静かに拝聴します。
読経は、仏さまの教えを説く声であり、香のかおりが、わが身を清め、そして、立ち上る香は、私たちの思いや願いを亡き人のもとに届けてくれるといわれています。身心を正し、心を静め、故人の冥福を祈るとともに、仏さまの心、故人の教えを改めてくみとっていただきたいと思います。
導師の「ご焼香を…」との言葉により、香炉を順に回すか、ご本尊の前に進んで焼香をします。読経のあと、導師の法話等がすみますと、これで法事としての式は終了ということになります。
そこで、施主は、無事終了した旨のあいさつを述べます。「本日は、故人のために焼香をたまわり、誠にありがとうございました。親しい皆さま方のお元気なお顔を拝し、故人も心から悦んでいることと存じます。…」といったような簡単なあいさつでよいでしょう。
各地方により慣習がありますので事前に菩提寺によくお伺いしておくことがよいでしょう。
【葬儀・法事の表書き】 ******************************
葬儀や法事に際して、いろいろな表書きがあります。次に揚げる表書きを参照されるとよいでしょう。
表書き 読み 用途解説
御 霊 前 ごれいぜん 葬儀に際して故人の霊前に供える金品に使う。
御 仏 前 ごぶつぜん 法事に際して故人の仏前に供える金品に使う。
御 香 典 おこうでん 霊前に香を供えてくださいという意味で使う。
御 香 奠 おこうでん 「御香典」と同様に使う。
御香華料 おこうげりょう 霊前に香や花の代わりに供える金包みに使う。
御 供 おそなえ 葬儀の際、霊前に供える花や菓子、果物に使う。
御供物料 おくもつりょう 「御供」の代わりに添える金包みに使う。
菊 一 輪 きくいちりん 軽小の金包みに使う。菊の花に代えての意。
志 こころざし 通夜、葬儀の世話役などへのお礼に使う。
御 布 施 おふせ 葬儀、法事などでお寺や僧侶へのお礼の金包みに使う。
御 法 礼 ごほうれい 「御布施」と同様に使う。
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